佐伯たろう

生活の記

22

水曜日

 

いつもより曜日感覚のない日だった。

 

仕事帰り恋人と夜ご飯を外で食べ、電車に乗って最寄り駅に着いた。

音楽を聴きながら帰ろうと思い、耳にAirpodsをはめる。

仕事に行くときは気分を上げるためにK-Popを聴くことが多い。

よしそれならば、と ”とっておき”プレイリストをシャッフル再生し始めた。

 

なんだか、なんか、急に、音楽が流れた瞬間すごく走り出したくなって

せかせか小走りしている自分がいた。

特別走ってまで帰宅を急ぐ必要がなかったのに、だ。

私を走らせた、シャッフル1曲目は

www.youtube.com

BiS 「DiE」だ。

サムネイルが際どいことになっているが、本編全くそういうものではない。

アイドルソングとは思えないバンド感(ドラムとギターが特に

陰鬱な雰囲気の中にも、彼女たちの身から出た真の歌声に自然と耳が傾く。

歌はどちらかといえば下手くそ、顔もぴかぴか美人ではない。

 

だけど、この歌はどんなに歌に感情を込められる人が歌っても彼女たちには敵わない。

 

この曲を聴いた途端、自分という存在が奮い立たせられた。

よし自分はここにいるぞ!と叫びたくなった。

 

初めて聴いたのは4年ほど前。久しぶりだったとしても

自分の中にきちんと確立できる感情を持ってきてくれる曲なのだと実感した。

 

なんだか嬉しくなって3回ほどリピートした後、

ふぇのたす「かわいいだけじゃダメみたい」

Lucky Kilimanjaro「夜とシンセサイザー

藤井風「もうええわ」

などが流れた。

 

明日の朝もきっとDiEを聴くんだろうと思う。