佐伯たろう

生活の記

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土曜日・日曜日

 

土曜日午前中。

歯列矯正のため虫歯を削り詰め物をしてもらう。思いのほか神経の近くのようで、どうしようもない痛みをどうにか耐える。

午後。

学生時代にアルバイトをしていたオクトーバーフェストへ恋人と。

待ち合わせ時間から40分ほど遅れると連絡が入る。

いつもなら全く気にすることなく待っていられるのだが、今週半ばからの連絡の遅さ・素っ気なさが積もっていて返事ができず、とりあえず本屋へ入り時間を潰す。

とある雑誌のコラムにて、

学生時代学校に行けない時期もあったが図書館で読書をしている時だけ心が休まり、学校にも行けるようになった。本の背表紙がずらーっと並んでいるだけで涙が出てくるくらい、かけがえのない場所だった。

という文章がすっと心に入ってきた。私も図書館好きな場所だったな。

そうこうしているうちに恋人が到着。顔を見た瞬間涙が止まらず、1時間ほど話し合う。お互いの連絡頻度・仕方を共有することは関係を続ける上で大事な問題だ。

仲直りをし、友人の働いているお店へ顔を出す。

20分程入場まで並び、無事オクトーバーフェストの会場へ入場することができた。

私はお酒が強いわけでも好きなわけでもないが、アルバイトをしていた思い出もあり、オクトーバーフェストの空間そのものがとても好きだ。

働いていたお店にてビールとウインナーを買い、外で食べる。お世話になっていたオーナーさんに話しかけ、嬉しい言葉をもらう。

1番楽しみにしていた演奏。酔っ払いたちと会場が1つになる。この空間いいなあ。幸せだ。と感じる。

 

会場を後にし、帰りにお寿司を食べて帰宅。睡魔が襲ってきて、1時間ほど寝落ちした。

 

日曜日。

朝起きると、昨日会えたオーナーさんからまたまた嬉しいメッセージが。嬉しすぎたので、そのまま記す。

 

死ぬまで忘れない俺を助けてくれた人財です。

今日も来てくれて嬉しかったです。いや、そーゆーのってめっちゃ嬉しいですからね!

有難う!

 

人材ではなく人財なところが嬉しい。

破天荒なオーナーで、とにかく稼ぐことしか頭にない、スピード命という感じ。

そんなオーナーにここまで言ってもらえる存在だということもまた嬉しい。

 

恋人と、ありきたりだけれど特別になる言葉を言い合った。幸せだった。

ありがとう、というこれまた凡々な言葉だが、忘れたくないね。

幸せな休日、たくさん睡眠も取ることができた。

 

また少しずつ歩んでいけばいいね。

また1週間頑張ったら三連休。ぼちぼちこなす。

また明日。