生活の記

60

月曜日

 

いつの間にかタイトルが60まできてしまった。ほぼ毎日ここに字を連ねるようになって約2か月が経ったのか。

大体、ふと過去のある一瞬を振り返る時「あっという間だった」と感じることが多い。

それはある一瞬から遠ざかる時、他の出来事や考え事が多すぎて、どんなに特別な一瞬だったとしても過去の風景の一角に段々と溶けてしまうからだと思う。

 

私はこのブログを書き始めた時を今振り返っているが、逆だ。「あれ、まだ2か月か」と思った。この時間間隔はブログを書いているからこそ、生まれたものだ。

過去のある一瞬からただ遠ざかるのではなく、近くにいるうちに手で文字にしているから、自然と過去の風景に溶けずに記憶の中で漂う過去が増えたのだ。いいことだ。

これからも、そんな過去を増やせるように文字にしていこう。

 

そういえば、日曜日新海誠監督の「秒速5cm」を鑑賞した。2回目だ。

初めて鑑賞した時の感想は「なんじゃこの中途半端な物語は。」

2回目は、少し余裕をもって鑑賞ができた。少し違った感想を抱いた。

やはり中学生と幼いながらに、ふたりは少し知りすぎたのではと感じた。

極端な話、学生の恋愛なんて付き合うか・付き合わないか、付き合わないなら体の関係を持つのか・持たないのかだと考える。秒速5cmでは白黒つけようという話がほとんど描かれておらず、あまりにも大人びているぬめっと境界線のない心情を上手く隠しながら描いている。私はそこに少し気持ち悪さも感じた。同時に、経験したことがあるのかないのか、それすら覚えていないが、どこか懐かしむ自分もいて不思議な気持ちになった。また5年後鑑賞すると、きっと抱く感想もより具体的になるのだろう。定期的に鑑賞したい。

 

今週は木曜日が祝日。あと2日仕事をすれば、休みだ。