生活の記

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金曜日

 

水曜日はどうしても書くことができなくて、全身の力が抜けて、だけど心の中は煮えたぎっていて。

ポンコツ上司の弁明会に呼ばれたポンコツ上司の上司と私と同僚。

当たり前のことが気持ち悪いくらいに綺麗に並べられている資料。

口を開けば弁明しかしないポンコツ上司。自らの弁明会に一般参加してきたかのような態度。

ほんの少しだけど、ポンコツ上司の改善に期待した自分を哀れに思った。

 

やりきれない気持ちは、他人へ吐き出すことでしか発散できないと思った。

隣の係の先輩と恋人にすぐ連絡を入れ、話を聞くようお願いした。

 

恋人は仕事を無理やり定時で上がり、思う存分かごに入れた私の胃にて溶け消えていく物たちを買い占めた。単純であってよかった、話を聞いてもらい、食物を入れたら

喉の中間で詰まっていたものがなくなっていた。

 

木曜日

昨日連絡を入れた隣の係の先輩、お客さんからの連絡を置き去りにしてまで話を聞いてくれた。同じ気持ちであることを確かめられた。

もう1人先輩。2時間ほど残業し、夜ご飯をご馳走になった。ここでは言えない話を聞いたりして、少し、いやだいぶ考えてしまった。

たまたま私の帰宅時間と恋人の帰宅時間(残業おつかれだね)が被ったため、一緒に帰宅しそのまま眠った。

 

金曜日

邪悪な気持ちは週末を迎える前に、職場へ捨ててきた。

2時間ほど早く上がり、耳鼻科へ。花粉症の処方箋をもらった。

待ち時間はドグラ・マグラを読み進めた。やっと下巻の4分の1ほどだ。途中から文体が古文のようなものになり、1ページ1ページがスローモーションにしか流れていかなかった。どれだけこの本を読むのに時間がかかっているのだ。

 

セブンイレブンのあんまんを、矯正器具のせいで傷だらけの口の中へ放りながら

恋人と待ち合わせの場所へ。1時間ほどふらふらしたが特に買うものもなく、電車内で解散。帰りにコンビニへ寄るもここでも何も買わず。

帰宅し、残りのおかずを食べて、一通りの生活の残骸を拾い集めた。

まだまだ華金という気持ちに反して、瞼は早く閉じたがっている。

 

今週末は久々に何も予定を入れていない。朝びっくりするほど遅く起きて、のそのそと生活する休みにしたい。